2016年度の「エコチャレンジ020」では、生産時に 発生する化石エネルギー起源のCO₂排出量を1990年 度比29%削減するという目標を設定しました。省エネル ギー化やバイオマス燃料の利用を拡大しましたが生産量 の増加などにより、2016年度の排出量は782千トン、 1990年度比27.3%の削減となり目標達成には至りませ んでした。しかし、CO₂排出原単位は向上しており、設 備投資や全社を挙げて取り組んでいる生産性向上の効果 が出ていると考えています。
エネルギーの多様化、資源の有効利用、地球温暖化防 止の観点から太陽光発電やバイオマスボイラなどを積極的 に導入し、再生可能エネルギーの利用を拡大させていま す。2016年度末時点で太陽光発電設備は9工場に導入 しており、年間発電量は521万kWhで初めて導入した 2007年度の12倍となりました。また、製紙工場では建 築廃材由来の木質チップや工場内で発生する製紙スラッジ (製紙工程における排出物)などの廃棄物をバイオマス燃 料として活用しています。2016年度は2,522TJの再生 可能エネルギーを使用しました。
物流部門では製品輸送時の省エネルギーとCO₂ 排出 量の削減に取り組んでいます。「エコチャレンジ 020」 ではCO₂ 排出原単位を2007 年度比 10%削減するこ とを目標に取り組んできましたが、輸送効率の悪化な どにより2016 年度のCO₂ 排出原単位は2007 年度比 6.9%の削減となり、目標達成には至りませんでした。
今後は配送ルートの見直しなども検討しながら輸送の 適正化を図り、輸送効率のさらなる改善を進め目標達 成を目指します。
サプライチェーン全体での温室効果ガス排出量の削減に 取り組むため、自社での燃料の使用による直接排出量(ス コープ1)と購入した電気や熱の使用による間接排出量(ス コープ2)に加え、サプライチェーンの上流から下流にわた る事業活動に伴う間接排出量(スコープ3)の算定を行って います。2015年度の排出量は182万トンとなり、そのう ちの55%がスコープ3によるものでした。今後もサプライ チェーン全体での温室効果ガス排出量の把握・管理を継続 し、排出量削減に向けた取組みを進めていきます。
▶CO2排出量の推移 保 証
(年度) 1990 2013 2014 2015 2016
17
(千t) 1,075808 759 785 1,200
800 1,000
200 400 600
0
782
(基準年度)
CO₂排出量
27.3
%削減CO₂排出量の削減実績
再生可能エネルギーの利用促進
物流部門での取組み
スコープ3の算定
▶生産拠点の使用エネルギー
※ CO2排出量を売上高で除した値 ▶物流部門でのCO2排出量と
原単位※指数の推移
20
10085
80 90 95
(年度) 2007 2013 2014 2015 2016 80
60
40
20 (千t)
0
67 62
60 61 65
100
92 93 91 91
(基準年度)
CO₂排出原単位
6.9
%削減▶CO2排出原単位※指数の推移
※ CO2排出量を生産量で除した値 1990 2013 2014 2015 2016 100
90
70 80
60
(年度)
18
100 100
65 67
62
●段ボール・紙器工場 ■製紙・セロファン工場
66 65
68 68
64
▶エネルギー投入量の推移 保 証
保 証
19
(TJ) 20,00010,000 15,000
5,000
0
1990 2000 2016 (年度)
■重油/石炭 ■都市ガス ■LNG ■バイオマス/廃棄物 ■購入電力
4%
65% 3% 28%
5%
34% 38% 23%
17,083
16%
34%
16% 13% 21%
16,574 18,168
* 各数値は四捨五入をしているため合計が合わない場合があります。 ▶サプライチェーン全体での温室効果ガス排出量(2015年度)
21
サプライチェーン全体での温室効果ガス排出量合計 180万t合計 182万t
スコープ3 101万t 55%
スコープ1 66万t 36%
スコープ2 15万t 8%
地球温暖化を抑制するために、温室効果ガスであるCO2排出量の削減は重要課題です。
そのため生産部門はもちろんのこと、物流部門や非生産部門でも省エネルギー活動を進めています。
地球温暖化対策
地球環境のために● 太陽光:9 工場
●バイオマス/廃棄物:4 工場
● 福島矢吹工場 新仙台工場
鳥栖工場 金津工場 松本分工場
尼崎工場 岡山工場
新京都事業所
利根川事業所 八潮工場 新名古屋工場
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尼崎工場は、2016年1月、老朽化した既存発電設備の更新と自家発電能力の向上を 目的に、コージェネレーションとしてガスタービンおよび排熱ボイラを新設しました。 排熱ボイラは、蒸気の負荷変動にも柔軟に対応できる高効率の機種を選定。また、既存 のガスエンジンの低温排熱を活用してガスタービン燃焼空気を冷却し、夏季の発電量低 下を防ぎ購入電力を削減するとともに、電力会社の有事の際も自立運転できるようにし ました。これにより年間のCO2削減量は当初の予定の約3,800トンをしのぐ、約6,000 トンになりました。こうした取組みを評価していただき、一般財団法人コージェネレー ション・エネルギー高度利用センターのコージェネ大賞2016において「特別賞(産業用 部門」を受賞することができました。
また、日ごろから工場内の省エネ改善チーム「 e co cha ! (えぇこっちゃ)」に参加し、 「部署間の垣根を超えた新たな視点での取組み」を活動理念として、工場一丸となって
取り組んでいます。今後も、全部署を横断する視点を大切にしながら、常識にとらわれ ない省エネ活動を工場全体で推進していきます。
前田 孝紀 尼崎工場
施設部動力課
VOICE
コージェネ大賞2016 特別賞(産業用部門) を受賞
▶再生可能エネルギー投入量の推移
24
(TJ)2012 2013 2014 2015 2016 1,000
0
(年度) 3,000
2,000
985 945 1,035 1,143
2,522
▶太陽光発電(総発電量)の推移
(千kWh)
3,000
1,500
0 6,000
4,500
(年度) 2007 2013 2014 2015 2016
422
3,670
5,324 5,249 5,209
詳細な数値はデータ集をご覧ください。 SDGsとの関連性 ▶